■育毛!発毛!ヘアサイクル【退行期】
第1成長期から4年〜6年を経て、毛髪が成長しなくなるのが「衰えていく2段階」の最初のステップ「退行期」です。
この段階に入ると、毛乳頭は萎縮し、毛母細胞の力は著しく弱まってしまって、もう細胞分裂もしなくなります。
その為、当然の事ながら、この段階の毛髪に対して、抜け毛にならないようにと、いくら育毛剤・発毛剤を使用しても、あまり意味はありません。次に生え変わる毛髪の発毛する活力には影響するかもしれませんが、この「退行期」の毛髪が、これ以上成長したり、太くなったりする事はないのです。
薄毛(男性型脱毛症)が気になり始めると、「とにかく抜け毛を減らしたい」といった心理が働いてしまいがちです。
しかし、自然なヘアサイクルの中で寿命を終える毛髪はあって当然。
育毛や発毛を必要とするような問題に繋がるのは、寧ろ、このヘアサイクルの短縮化によって引き起こされる、毛髪の成長不良、それを気にして蓄積されるストレス、それら重複的な要素の集約が薄毛(男性型脱毛症)の発症という形で現れてしまう、その仕組みそのものではないでしょうか。
毛髪が毛母細胞から離れ、成長が完全に止まるまでの期間はおよそ2〜3週間。
毛髪全体の約10%がこの期間にあたります。
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