■薄毛!克服!オムニグラフトとは
現在、日本において、「自毛植毛専門クリニック」が採用している「自毛植毛」の術式は前項で紹介した「FUT」式と、もうひとつは「自毛植毛専用機器」を用いる術式です。
「自毛植毛専用機器」における最新技術として注目されているのが、アメリカやフランスで開発された「オムニグラフト」と呼ばれる植毛機器で高度な植毛技術の自動化に成功しています。アメリカの「FDA」、欧州の「CE MARK」の認可も受けていて、株分けや移植時間の短縮を可能にしました。
専用のハンドピースを使用し、移植する毛髪を直接採取できます。ごく小さい毛包単位で採取され、移植までの時間も短い為、毛髪の定着率は高くなります。
一般的な「FUT」では移植片(ドナー)を後頭部から採取する為、目立たない場所ではありますが、しばらくは傷跡が残ります。
「オムニグラフト」による施術では電動のパンチによるドナーの採取であり、傷跡やそれに伴う痛みは最小限に抑えられるようです。
現段階では1回の施術で「300グラフト以下」が適しているとされ、生え際や分け目などの「限定的な植毛」に有効なようです。
従来の「FUT」のようにメスを使わない点や施術時間が短くて済む点などの利点を考えれば、今後も更なる普及が予想されますし、「限定的な植毛」以上の植毛に対応できるような技術的な進歩も期待されます。
自毛植毛の「質」? >>
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